冬の五大湖付近へ出張した話

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お家のことを楽しみにしてくださっている方(いやそこまで積極的な興味ではないかもしれないが……)がいらっしゃることは存じているが、これはこれで自分にとっては珍しい経験をしたので、主に持ち物等を記録させてほしい。

2月、ちょうど日本の大寒波の狭間に、アメリカは五大湖付近の田舎町へ出張してきた。ちなみにたまたま読んでいた本によると「実は、多くの人が住んでいる場所で、雪遊びができるほど雪が積もる地域は、ヨーロッパの一部やアメリカ五大湖周辺、日本くらいと限られている」*1のだそうだ。そのうちの一ヶ所なので、特にフライト的な意味で雪に怯えながら向かった。

真冬だし、決まってから2、3ヶ月で英語はぼろぼろだし、海外に行くのは久しぶりすぎてあと数ヶ月でパスポート切れそうだし、正月には風邪ひいて寝込むし、それはもうばたばただった。

  • 行き先:アメリカ五大湖付近。シカゴやデトロイトの近くだと思ってください。田舎だが治安はほどほどに良いはず。

  • 同行者:2年目の若者。勤務地の都合により空港で会うまで実際に会ったことはなかった。

  • 私:寒冷地生まれ寒冷地育ちだが雪はあまり慣れていない。英語は、日本人らしく読めるけど聞く・話す・喋るはできない。目的地付近では川が凍ると聞いて、幼いころ読んだ物語の川でスケートする描写を思い浮かべて少しうきうきしました。

  • 服装:相手方はカジュアルだったが、一応ジャケットで。足元は結局スノーブーツで通し、革の靴に履き替えるタイミングはなかった。

  • 日程:3泊5日+東京に後泊1泊

 

目次

 

購入して行ったもの
  • ダウン
    普段必要ないから持っていなかった(屋内も寒いから厚手のセーター着るし、車移動が主だし)。ただ雪が降るなら撥水機能があるのが良いと思って。
    失敗したのは丈。ロングダウンは大概ウエストが絞られていて似合わないのでショートにしたのだが、それでももう5センチ長ければ腰(お尻の半球上部)が暖かかったろうと思う。一応お尻全体に被るくらいの丈ではあったんですけどね。
  • スノーブーツ
    逆に、元々持っているのが膝下まであるごついのだったのであまりに取り回しが悪いので短いものを買い足した。念のため、大雪が降ったときの対策としてゲーター(撥水素材のレッグウォーマー的なもの)のお安いのを買って行ったけれど、出番はなかった。
  • その他旅行グッズ
    • 無印良品のポリエステル衣類仕分け圧縮ケース:二つ買って持って行った。セーターなど持っていくには詰めやすくなって良いので特に冬には向いている。
    • marnaのネックピロー:国内でも移動しようとするとバスに数時間揺られる羽目になるにもかかわらず、これまで持っていなかった。まだちょっと慣れないが、口をつけずに膨らませられるのは良い。
    • グンゼのルームシューズ:洗えるルームシューズ。飛行機の中でも使うつもりだったが、アメニティーのスリッパで事足りた。ホテルでは大活躍。
    • その他、百均のポーチ(財布がわり)、着圧ソックスなどいわゆる旅行グッズ:久しぶりだったからいろいろ備えてしまった。

 

現地の気候

対応してくれた日本人の方の出身地をあらかじめ確認しておけばよかったかもしれない。雪が路肩にたくさんある、水たまりがひどい、とても寒い、などなど聞いて行ったが、天候に恵まれて、文頭の写真をご覧のとおり雪はほぼなく、最終日にうっすら積もったくらい。現地の皆さんが気にするほどでもなかったのでタクシーも快適に空港まで送り届けてくれたし、全然問題なかった。

寒さに関しては、朝晩の気温はせいぜい-12、3℃、日中の気温も0℃を越えないという程度で、あの、私にとっては全然寒くなくて……。地元と大差ない。屋外で半袖の人も見かけて、さすがにそれはあちらでも規格外だろうと思うのだが、屋内は暑いくらいに暖房が効いていて薄手のコットンニット+ジャケットで汗をかくから、地元より暖かく感じるくらい。身構えすぎたなと思いました。外も多少は歩いたが、カイロも開封せずに持って帰ってきてしまった。

実は寒い寒いと聞いて、天気予報の気温を華氏に変換して震え上がっていたのだが、最初から摂氏だったというのを出発2週間前にやらかしている。-20℃くらいだと思っていた。

 

実際あってよかったもの
  • お土産
    地元の、洋風で、名物が描かれたおいしい銘菓を持って行ったが、それよりも桜パッケージの抹茶ラテ味キットカットの方がウケた。納得いかない気持ちもあるが、応対者であるポーランド系カナダ人と韓国人のお二人曰く「アメリカのチョコレートは本当にまずい」らしいので仕方なかろう。あと「この前大阪に行ったのよ!これがとてもおいしくて!」とセブンイレブンのチョコレートバーを見せてくれたホテルのフロントの方にも渡したら大層喜ばれた。
    社内の慣れた方曰く、寒い地域ならホッカイロやめぐりズムのアイマスクも評判が良いらしい。
  • 使い捨てのカトラリー
    テイクアウトしたものを食べるときに。日本でも後泊のホテルで、買ったお惣菜を食べるときに使った。
  • シャンプーやリンスのサンプル
    何か楽しみが欲しいと思って、日数分別々のものを買って行った。どれが特に良かったのかはいまいちわからないままだけど(鈍感)、いい香りがすると嬉しいので。
  • ジップロック
    機内持ち込み用に使うほかに予備を持って行ったら、あちらの方が大袋のお菓子のお土産をくれたのを同行者と分けるときや、水っぽさが心配なものをスーツケースに入れるときなどに役立った。
  • スノーブーツ
    融雪剤(あるいは凍結防止剤)が日本では考えられない撒き方をされており、道路が真っ白になっていて、案内してくれた方のブーツはお酢で中和させて汚れを落としたりしているらしい。 これがあってよかったというより、あまり気兼ねしない靴でよかったなという気持ち。持って行った革のショートブーツは一度も履きませんでした。
  • otter.ai
    文字起こしアプリ。録音と英語の文字起こしのみで翻訳などはしてくれないが、精度は高め。文字情報があるだけでかなり安心してミーティングに臨める。まあだからってその場で話がわかったとは言い難いが……。帰ってきて文字起こしを翻訳アプリに突っ込んだら、かなりいい感じに文章になりました。
    ※誰に聞かれても困らないような話しかしていないので利用しています。
持って行ったらよかったと思ったもの
  • 寝れる本
    時差ぼけであちらにいる間合計10時間ほどしか眠れず、1日目の夜に本を読み出したらおもしろくて逆に全部読んでしまったので。ためになるけどつい寝ちゃう本とかにしておけばよかった……。
    ついでに言うと、飛行機の中で本を読もうとしたら読書灯が眩しすぎて読めなかった。ああいう場面では電子書籍がいいのかも。あとあの座席で映画を見ている人たちはすごい、あんな近くで動画なんて見られない。
  • 翻訳アプリ
    同行者は使いこなしていたが、私はどうにもならなかった。そもそも人前でパッとスマホを開く発想にならず、気づくころには同行者が何とかしてくれているという、完全に頼り切りのおばさんをしてきた。本当に恥ずかしかった。そして春の異動で職場が同じになってしまった。

 

これは後から「雲生さんに近侍変更しておけばよかった」と気づいた散歩ピンの様子。ANAには乗っていない。

 

もし次回があるならまともに英語を勉強して(耳だけでも慣らして)から行きたい。うちの職場では10年に一度くらいしか機会がないので、次回は私ではないと思うが……。まあ出張でなくとも、ちょっと旅行に出るのも良いかなと思った。計画は楽しく、行くまでは億劫で、行ってしまえば怒涛で、帰ったらまた行きたくなるというのはどの旅行でも変わらない。

*1:長谷部愛(2024) 『天気でよみとく名画 : フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ』, 中央公論新社, p.28.