独り身だけど家がほしい vol.2―土地探し編

年度が変わって、毎日往復で100kmほど車を走らせている。梅、桜、山桜、八重桜に枝垂れ桜、こぶし、花桃ヤマボウシ、花水木にりんごに藤、などなど、お花見気分で眺めながらひと月半が過ぎた。

正直に言いましょう、辛い。

しかしこれを選んだのは自分なのである。そう、こうなるのは知っていたのだ(思っていたより大変だったというのはまあ置いておいて……)。そんな土地を選んだときの話をしましょう。

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実際、当初はもう少し本社(4月に異動して、今の通勤先)にインター1個分くらい近い場所に住むことも考えたのだ。まあまあ良さそうな土地だって見つけたのだ。しかし当時の課長に「通勤手当、年間10万円くらい違うよ」と唆されて、サーチ範囲を以前の勤務地に近い場所に絞ってしまった。

いや、「しまった」と言うほど後悔はしていない。ちゃんと納得して選んだ土地である。通勤だってそのうち慣れることでしょう、だんだん楽しみも見出してきたし。そのうちきっと元の勤務地に戻れるはずだし。というかほかに勤務を希望する人がいないからこの土地に永住を決めたのだし。

では土地選びの条件はというと、以下のとおり。

  • 100坪未満
    なにしろ、田舎は土地が広い。管理しきれない土地が無闇に増えないようにこの条件をつけるだけでそこそこ絞れる。
  • 左折で出たい
    朝の出勤時に左折で出たい。その他、通勤経路の雪かきがされるか、凍りやすそうかも確認した。ちなみに最終的に決めたところは、この辺りの点数が低め。
  • 広々としている
    広い、ではない。当初からずっと候補に上がっていた土地があって、重い腰を上げて問い合わせたら「つい昨日仮押さえになってしまって」と言われたその日からようやくまともに計画が動き出したと言ってもいいのだが、そこに決めきれなかった理由が結局これだったのだと思う。もともと家があったのできちんと造成されていて、上水道も通っていて、比較的広めの道路にも出やすく、文句のつけどころは(ちょっとお値段が張る以外は)なかったはずなのだが、あとから思えば隣近所との近さ、視線の抜けがないこと、閉塞感があることでピンと来なかったのだろうな。何しろ実家が田んぼの中の突き当たりに建っているから、すぐ隣に家が建っている生活自体想像がつかなかった。平屋希望だったのも影響している。
    安住の地は、山からの斜面にあって、ちょっと強すぎるほどの風が抜け、もし周りの田んぼに家が建ったとしても山が見えるところです。広さは大差ないけれど。

 

結局実家と同じ市内の、隣の地区に居を構えたのだが、難点もいくつかある。

  • 友達の実家から目と鼻の先
    近くに小学生のころ片思いしていた男の子の実家もある。なお、その友達は里帰り出産したら「あの部屋の電気が付いているってことは生まれたのね!おめでとう!」とお母さまがご近所さんに言われたらしい。なにもかも筒抜け。
  • 建てる前からご近所さんに親の勤務先がばれている
    これはでも、父の勤務先=建築会社なので仕方ない。お隣さんは同業者。
  • 昔の職場の先輩が犬の散歩をしている
    ご自宅の場所も存じ上げております。

田舎の地元に家を建てるというのはこういうことですね。

 

土地の探し方については、たとえばSUUM〇など大きなサイトは役に立たず、もっぱら地元密着型の土地情報サイトを頼ったが、新しい情報が出てくるのをじっと待つしかなかった。最終的に「昔父が仕事上お付き合いのあった不動産屋さんが自社サイトのみで出していた情報に父が気づく」という父頼りの方法で今の土地を見つけ、冬場の坂道が怖いかなと思いつつも見に行ったら、景色と風に心奪われて決めたのだった。

もう1か所、候補に挙がっていたのは隣村の土地。こちらの方が早く見つかっていて、お値段含む諸条件はかなり良いものの、風向きによってほんのり牛のにおいがするのが難点で(都会のみなさんには本当に想像つかない話ばかりで恐縮です……)、それから行政の補助金等の条件も市内の方が良いしなあ、というのも決めきれなかった理由の一つだった。

隣村の方が子育て支援に重点を置いていて、一般的な形で新しく家を建てようという人には好条件だったろうと思う。今だけの話ではないことだし。地元は人口減になりふり構っていられないらしく「IとかUとかターンしてなくても構わない!何歳でも、独身でもいい!家を建てて定住するなら金をやろう!!」という補助金を出していたため、私にとってはありがたかった。

 

ところで、ここから先のために少し登場人物紹介をしておこう。なぜか最強の布陣である。


建築土木業界に身を置いて半世紀。本業は土木関係だが、「建築のやつら、土木を見下していやがる」という反骨精神で一級建築士免許を持っている変な人。私が実家近くの土地を探し始めたら俄然やる気を出した。

義弟
街の不動産屋さん勤務。地元の辺りはテリトリーの隣の範囲のため、直接の情報は得られないが手続きには詳しい。

友人M
高校時代の同級生で建築士。数年前に市内の設計事務所がブラックすぎて辞めた。私が人と連絡をとるのが苦手なため年単位で連絡をとらないこともあるが、突然連絡しても付き合ってくれるとても良い人。一緒にモデルハウス巡りをしてくれた。上記の里帰り出産エピソードの友達は共通の友人。

 

不思議なもので、私がサイトで見かけて、ランク付けするなら真ん中くらい、ベストではないけれど一応現地を見ておくか、と思うくらいの土地から家が建つ。当時見た土地のうち、何年も情報が残り続けているもの(大手サイトにはそういう情報ばかりしか残っていなかったので見なかったのですが……)を除くと、ほとんどにうちより早く家が建ったのではないかしら。うちより遅かったのは、土地探し条件のところで書いた、最初に目をつけていた土地くらいかと思う。あそこはじっくり計画していらした。私が土地に求めるものが、一般とは少しずれていたんだろうなというのは感じる。

 

次回、せっかく各社のモデルハウスを見て回ったのに父の勤務先で家を建てた話。

 

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最近庭が完成したのですが、白い花が好きだと庭師さんに伝えたら本当に白い花だらけになりました。早く大きくなあれ。

冬の五大湖付近へ出張した話

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お家のことを楽しみにしてくださっている方(いやそこまで積極的な興味ではないかもしれないが……)がいらっしゃることは存じているが、これはこれで自分にとっては珍しい経験をしたので、主に持ち物等を記録させてほしい。

2月、ちょうど日本の大寒波の狭間に、アメリカは五大湖付近の田舎町へ出張してきた。ちなみにたまたま読んでいた本によると「実は、多くの人が住んでいる場所で、雪遊びができるほど雪が積もる地域は、ヨーロッパの一部やアメリ五大湖周辺、日本くらいと限られている」*1のだそうだ。そのうちの一ヶ所なので、特にフライト的な意味で雪に怯えながら向かった。

真冬だし、決まってから2、3ヶ月で英語はぼろぼろだし、海外に行くのは久しぶりすぎてあと数ヶ月でパスポート切れそうだし、正月には風邪ひいて寝込むし、それはもうばたばただった。

  • 行き先:アメリ五大湖付近。シカゴやデトロイトの近くだと思ってください。田舎だが治安はほどほどに良いはず。

  • 同行者:2年目の若者。勤務地の都合により空港で会うまで実際に会ったことはなかった。

  • 私:寒冷地生まれ寒冷地育ちだが雪はあまり慣れていない。英語は、日本人らしく読めるけど聞く・話す・喋るはできない。目的地付近では川が凍ると聞いて、幼いころ読んだ物語の川でスケートする描写を思い浮かべて少しうきうきしました。

  • 服装:相手方はカジュアルだったが、一応ジャケットで。足元は結局スノーブーツで通し、革の靴に履き替えるタイミングはなかった。

  • 日程:3泊5日+東京に後泊1泊

 

目次

 

購入して行ったもの
  • ダウン
    普段必要ないから持っていなかった(屋内も寒いから厚手のセーター着るし、車移動が主だし)。ただ雪が降るなら撥水機能があるのが良いと思って。
    失敗したのは丈。ロングダウンは大概ウエストが絞られていて似合わないのでショートにしたのだが、それでももう5センチ長ければ腰(お尻の半球上部)が暖かかったろうと思う。一応お尻全体に被るくらいの丈ではあったんですけどね。
  • スノーブーツ
    逆に、元々持っているのが膝下まであるごついのだったのであまりに取り回しが悪いので短いものを買い足した。念のため、大雪が降ったときの対策としてゲーター(撥水素材のレッグウォーマー的なもの)のお安いのを買って行ったけれど、出番はなかった。
  • その他旅行グッズ
    • 無印良品のポリエステル衣類仕分け圧縮ケース:二つ買って持って行った。セーターなど持っていくには詰めやすくなって良いので特に冬には向いている。
    • marnaのネックピロー:国内でも移動しようとするとバスに数時間揺られる羽目になるにもかかわらず、これまで持っていなかった。まだちょっと慣れないが、口をつけずに膨らませられるのは良い。
    • グンゼのルームシューズ:洗えるルームシューズ。飛行機の中でも使うつもりだったが、アメニティーのスリッパで事足りた。ホテルでは大活躍。
    • その他、百均のポーチ(財布がわり)、着圧ソックスなどいわゆる旅行グッズ:久しぶりだったからいろいろ備えてしまった。

 

現地の気候

対応してくれた日本人の方の出身地をあらかじめ確認しておけばよかったかもしれない。雪が路肩にたくさんある、水たまりがひどい、とても寒い、などなど聞いて行ったが、天候に恵まれて、文頭の写真をご覧のとおり雪はほぼなく、最終日にうっすら積もったくらい。現地の皆さんが気にするほどでもなかったのでタクシーも快適に空港まで送り届けてくれたし、全然問題なかった。

寒さに関しては、朝晩の気温はせいぜい-12、3℃、日中の気温も0℃を越えないという程度で、あの、私にとっては全然寒くなくて……。地元と大差ない。屋外で半袖の人も見かけて、さすがにそれはあちらでも規格外だろうと思うのだが、屋内は暑いくらいに暖房が効いていて薄手のコットンニット+ジャケットで汗をかくから、地元より暖かく感じるくらい。身構えすぎたなと思いました。外も多少は歩いたが、カイロも開封せずに持って帰ってきてしまった。

実は寒い寒いと聞いて、天気予報の気温を華氏に変換して震え上がっていたのだが、最初から摂氏だったというのを出発2週間前にやらかしている。-20℃くらいだと思っていた。

 

実際あってよかったもの
  • お土産
    地元の、洋風で、名物が描かれたおいしい銘菓を持って行ったが、それよりも桜パッケージの抹茶ラテ味キットカットの方がウケた。納得いかない気持ちもあるが、応対者であるポーランド系カナダ人と韓国人のお二人曰く「アメリカのチョコレートは本当にまずい」らしいので仕方なかろう。あと「この前大阪に行ったのよ!これがとてもおいしくて!」とセブンイレブンのチョコレートバーを見せてくれたホテルのフロントの方にも渡したら大層喜ばれた。
    社内の慣れた方曰く、寒い地域ならホッカイロやめぐりズムのアイマスクも評判が良いらしい。
  • 使い捨てのカトラリー
    テイクアウトしたものを食べるときに。日本でも後泊のホテルで、買ったお惣菜を食べるときに使った。
  • シャンプーやリンスのサンプル
    何か楽しみが欲しいと思って、日数分別々のものを買って行った。どれが特に良かったのかはいまいちわからないままだけど(鈍感)、いい香りがすると嬉しいので。
  • ジップロック
    機内持ち込み用に使うほかに予備を持って行ったら、あちらの方が大袋のお菓子のお土産をくれたのを同行者と分けるときや、水っぽさが心配なものをスーツケースに入れるときなどに役立った。
  • スノーブーツ
    融雪剤(あるいは凍結防止剤)が日本では考えられない撒き方をされており、道路が真っ白になっていて、案内してくれた方のブーツはお酢で中和させて汚れを落としたりしているらしい。 これがあってよかったというより、あまり気兼ねしない靴でよかったなという気持ち。持って行った革のショートブーツは一度も履きませんでした。
  • otter.ai
    文字起こしアプリ。録音と英語の文字起こしのみで翻訳などはしてくれないが、精度は高め。文字情報があるだけでかなり安心してミーティングに臨める。まあだからってその場で話がわかったとは言い難いが……。帰ってきて文字起こしを翻訳アプリに突っ込んだら、かなりいい感じに文章になりました。
    ※誰に聞かれても困らないような話しかしていないので利用しています。
持って行ったらよかったと思ったもの
  • 寝れる本
    時差ぼけであちらにいる間合計10時間ほどしか眠れず、1日目の夜に本を読み出したらおもしろくて逆に全部読んでしまったので。ためになるけどつい寝ちゃう本とかにしておけばよかった……。
    ついでに言うと、飛行機の中で本を読もうとしたら読書灯が眩しすぎて読めなかった。ああいう場面では電子書籍がいいのかも。あとあの座席で映画を見ている人たちはすごい、あんな近くで動画なんて見られない。
  • 翻訳アプリ
    同行者は使いこなしていたが、私はどうにもならなかった。そもそも人前でパッとスマホを開く発想にならず、気づくころには同行者が何とかしてくれているという、完全に頼り切りのおばさんをしてきた。本当に恥ずかしかった。そして春の異動で職場が同じになってしまった。

 

これは後から「雲生さんに近侍変更しておけばよかった」と気づいた散歩ピンの様子。ANAには乗っていない。

 

もし次回があるならまともに英語を勉強して(耳だけでも慣らして)から行きたい。うちの職場では10年に一度くらいしか機会がないので、次回は私ではないと思うが……。まあ出張でなくとも、ちょっと旅行に出るのも良いかなと思った。計画は楽しく、行くまでは億劫で、行ってしまえば怒涛で、帰ったらまた行きたくなるというのはどの旅行でも変わらない。

*1:長谷部愛(2024) 『天気でよみとく名画 : フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ』, 中央公論新社, p.28.

独り身だけど家がほしい vol.1

なにやらvol.0が思いがけず大勢に見ていただいていて、ちょっと腰が引けている。ありがとうございます。でもあの、お得な情報とか向上心を奮い起こすような何かとかはありませんので、ご承知おきいただいて……。

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さて、「何でまた家を建てようなんて気になったの?」の回といきましょう。

2021年度末から2022年度の私はとーーってもがんばっていた。職場で50年ぶりという大きなプロジェクトが動き出した矢先に上司がトンズラしなさって、7ヶ月にわたり人員補填がなかったからである。

※念のため言うと、休職する人を責めるつもりは毛頭ない。私も休学を経験した。ただこの上司の場合、それまでの所業が最悪だったのだ。

私の職場には本社のほか県内に複数の支社があり、ぐるぐる異動して回るようになっている。とはいえご家庭の事情で異動が難しいというのはよくある話で、独り身の私は、駒として身軽でいようと思っていた。

が、上記の出来事を経て考えが変わった。今私のいる支社は私の生まれ故郷にあるのだが、これが全ての支社の中で一番の僻地にあり、だぁれも来てくれないのである。のちに来てくれた上司さえ「対岸の火事だと思っていた」と言うほど他人事なのだ。自分の危機に増援が見込めないのに、他人のピンチに備えている場合ではない。一応本社のある地域には通えないこともないので(実際、7ヶ月後に赴任してきた上記の上司は高速道路を片道1時間運転して通勤している)異動も少しならできるし、私が定住すれば、もし今後地元でピンチに陥る人がいたときには駆けつけられるのである。

人事権を握る当時の課長にはちくちくちくちく言われたけれど、味方ではないとわかった以上、知ったことではないのでね。

 

ところで、私の住む田舎の価値観からすると、ある程度の歳になれば家を持つのが当然である。農耕民族の血が定住しろと騒ぐ……のかはわからないけれど、それが二世帯同居であれ核家族であれ、家を建てるのが「普通」と思って育ってきた。

その中でも私は、家を建てることへの憧れが強い方だったと思う。中高それぞれ、家庭科の時間に理想のお家の図面を描いてみよう!という回があり、うきうきで描いたのだが、当時の同級生たちは授業の記憶もないらしい。

思えば高校生のころから、欲しいものは?と聞かれたら「……家?」と答えるようになった。他人からもらいたいものではないのだが、適切な返答を選ぶことがどうにも難しくて。

それはさておき、成長する間に「自分はどうやら他人と暮らすのは無理」と理解した私は、途中で理想の自宅を建てる希望を捨てたはずだった。家は家庭と結びついていて、つまり1人では持てないと思っていた。

でもさ、そんなわけないじゃん?

というわけで家を建てることにした。

 

一応、選択肢としてはほかも考えた。

  • マンション→そもそも田舎に分譲マンションが存在しない。
    たぶんえ?と思う方もあるかもしれないけれど、上記のとおり、一定の年頃になったら一軒家を持つのが普通なのだから需要がないのだ。その当時検索をかけて一番近いのが、1時間かかる中古リゾートマンションだったはず。
  • 中古住宅のリフォームorリノベーション→維持していく自信がない。
    市内に、丸窓のある中古の平屋があってちょっと惹かれたのだが、そうはいってもあまりにもぼろぼろで。今後私が一人で手を入れながら住んでいくというのはちょっと想像できなかった。あと40年住むと考えたら、せめて今新しくないと厳しそう。自分の特性とか能力とかを考えると向いていないなとあきらめた。
    あと単純に、ちょうど良い場所とちょうど良い大きさの中古住宅はなかなかない。そんな、300坪蔵付きとか、田んぼ付きとか、5SSLDDKKとか、独り身には持て余す。

そんなこんなで、一軒家を建てることを決意した次第。

独り身だけど家がほしい vol.0

タイトルは語呂でこうなっているけれど、実はもう建てたのである。いきさつやこだわりなんかを、複数回に分けて記録できればと思っている。思っているだけですが…。

なお、今回はただの「新しいおうち!見てみて!」号である。こだわりだけ書いたので、いきさつなどは次回から。

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こだわりその1 : 書庫

転勤のある身として、本は増やせない…ついにその呪縛から解かれるために、専用のお部屋をご用意いたしました。ファンタジーはハードカバーでこそ!という昔からのこだわりを叶えていきたい。ペンダントライトはオルネ・ド・フォイユです。

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もともと図書館のヘビーユーザーで本の所有欲はあまりないのもあり、棚の耐荷重は少々甘め。載せすぎ厳禁である。

こだわりその2 : 和室

趣味(という割には滅多に着ないが)の着物を着るときと、一応の客用寝室として3畳の小さな和室(畳スペース)を作った。小上がりだと掃除サボりそうなのでフラット。本物のい草の畳となっております。押入れ内に姿見専用スペースを作ってもらった。

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ベッドが届くまではここで寝ていた。たまに旅館気分を味わうのも良いかも。

こだわりその3 : ランドリースペース

アパートでは室内物干しを四畳半の寝室に置いていて、クローゼットを開けるときはベッドの方に押しやり、ベッドに行くときはクローゼットの方にどかして…を繰り返していた。これが不満で、どうしても室内干し専用スペースがほしくて、ランドリースペースを作りました。

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カーテンだと洗濯物に干渉するので、ここだけブラインド。特に必要性はないけれど、くるくるすると羽の色が変わる。

こだわりその4 : ベランダ

平屋だけれど、ウッドデッキというよりベランダという方が似つかわしいような、手すりで囲んだ場所を設けた。布団を干したいので。前々から晴れた週末は常に布団を干したいと思っていて、出かけるのもったいないと思うくらい。趣味なのかもしれない。今日も干したけれど、雪が舞ったので早々に取り込みました。

こだわりその5 : カーポート

屋根のある駐車スペースは必須。冬のこの時期、毎朝車の窓が凍っていて遅刻の危機だったので…(今季もすでに一回、まだアパートにいるうちに遅刻しかけました)。

こだわりその6 : ほとんど気づかないようなブルーグレーの壁紙

キッチンの奥の壁だけ壁紙を変えているのだけれど、目で見ると(写真で見ても?)ほとんどわからない。母は一切気づかなかった。最初からそのつもりで、かつこのペンダントライトとダイニングチェアを前提として色を選んだものです。自己満足だけどかわいい。

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こだわりその7 : 内玄関のブラケットライト

かわいいでしょう〜?オーデリックのライト。センサーでダウンライトと連動して付くので目立たないのではと心配していたけれど、そんなことはなかった。灯りがふわっと広がってとてもきれい。

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ほとんど当初から決めていた「こだわり」はこんなところ。正直予算はオーバーしてしまったけれど、許容範囲には収まった。何しろひとりなので、気を引き締めて働かないといけないという緊張もありつつ、安堵と楽しみの方が大きい。

横浜洋館めぐりアルバム

9月29日に行われたゆずのKアリーナ杮落とし公演に行ってきた。そしてその翌日は大学時代の友人と山手の洋館めぐりをしてきたので、その2日間に撮った写真をざっとまとめておこうと思う。よろしければお付き合いください。ただのスマホ写真なので、クオリティーはお求めなきよう……。

 

1日目: 馬車道〜みなとみらい周辺

神奈川県立歴史博物館

神奈川県立歴史博物館裏
馬車道の神奈川県立歴史博物館(の裏手)。横浜のこういう、古い建物といかにも近代的な建物の接している景色が見ていて楽しい。

16:32の観覧車

横浜グランドインターコンチネンタルホテル
いかにも横浜らしいとつい写真に収めてしまう、おのぼりさんなので。

 

2日目: 山手の洋館

石川町駅から登って、ブラフ1番館から出発。

3色のペンダントライト
このペンダントライトがかわいいのがきっかけで、友人と2人してひたすら照明を撮る日になってしまった。

カーテンの吊り方がかわいいベッドルーム

赤毛のアンを思い出す外観

ここから外交官の家。ぎりぎり9月だったので、洋館ながらあちこちお月見仕様でした。
マントルピースのお月見セット

どっしりした内装

サンルームにもススキ

家紋入りガラス扉
家紋入りのガラス扉が「日本の洋館」らしくて好き。

庭園から見た外交官の家

友人お気に入りのカフェで
このあたりでひと休みして昼食とデザート。

カトリック山手教会
カトリック山手教会。教会があったり私立女子校があったり、田舎育ちの私にとってはちょっとした異文化の感。このあたりから雲が少なくなってきた。

時間の都合で山手公園は飛ばし、元町公園方面へ。

パーム・ルームのライオンの壁泉
ベーリック・ホールのアイコン、ライオンの壁泉。結局パーム・ルームとはどういう部屋なのか、調べてもベーリック・ホールしか出てこないんだよな……。

ベーリック・ホール2階の窓
この窓のかわいさ!

現役のレトロ公衆電話
これはエリスマン邸かな。現役で使える公衆電話。

お花のような天井灯
天井灯もかわいい。

エリスマン邸の鮮やかな鎧戸
鮮やかなグリーンが白い外壁に映える。

山手234番館
山手234番館の2階ではおじさま方が写真展をしていた。こういう建物が公民館的な利用のされ方をしているのが新鮮。

港の見える丘公園からの景色
港の見える丘公園で海を眺めていたら
たぶんガンダム像
遠〜〜くにガンダムが。

横浜市イギリス館の円窓
横浜市イギリス館の円窓。丸い窓は洋とも中とも和とも感じられる不思議。

階段とシャンデリア
こちらもコンサートイベントに使用されていた。

 

お土産

今回はお土産選びが大の苦手な私には珍しく、自分にもかわいいお土産を買えたので大満足です。

お土産
えの木ていのジュエリークッキーと、近沢レース店の横浜限定デザインのハンカチ。ヨット柄のレースにときめいた。

 

まだまだ暑い中で(まさか一週間後には寒い寒いと言うとは思いもしなかった)両日とも19,000歩以上歩き回ったけれど、疲労以上の充足感が得られて大満足でした。

お出かけ苦手勢の酷暑東京旅行記②:新作歌舞伎刀剣乱舞と東京のはなし

①ではしぶしぶお出かけした様子と真夏の着物装備について書いたので、②ではお出かけの内容と感想をつらつら……というよりはたらたらと書き綴っていきたい。

 

国立新美術館「テート美術館展 光」

ごく正直に言うと
歌舞伎の前に時間があるからどこか出かけようかな→でも着物だしなるべく外歩きたくないな→国立新美術館、駅直結だ!
というだけで行った。

Stardust particle
The British Channel Seen from the Dorsetshire Cliffs

あまり美術に造詣はないので、綺麗だなとふわっと感じる絵が好きだ。そんな調子で展示内容の良し悪しを語るのはおこがましいので、ただ好きな絵が多かった、とだけ言っておこうと思う。空とか海の絵が好きだし、光が差し込む様子も好きだし、透ける感じ、透明感が好きだ。眼福だった。

 

新橋演舞場「新作歌舞伎刀剣乱舞『月刀剣縁桐』」

記憶違いや用語の間違いがあってもご容赦ください。

今回の旅行の目的。

まず歌舞伎座に向かった。銀座といっても思ったほど和装の人は少ないんだなと思っていたが、歌舞伎座付近にくるとさすがに和装が増えてくる。じろじろ見てしまって申し訳ない。

お土産に歌舞伎揚を買ってから新橋演舞場に向かう。歌舞伎座まわりに比べて少し若いお嬢さんが増えてきた。ずらっと長い列ができている。その間を抜けて予約済みだったイヤホンガイドを受け取り(これはとてもスムーズ)、最後尾に並んで開場を待つ。
座席は2階左最後列。壁一枚後ろで、歌舞伎に登場する刀の展示が行われていた。花道は全く見えない。モニターはあったが、始まってみると光で飛んでしまってあまりよく見えないということがわかる。
座席はあまり広くなく、歌舞伎揚を2箱買っていなくてよかったなと思う。左側に4席も空きが並んでいたが、始まってから3席埋まった。

イヤホンガイドを聴きながらだからか、席の問題か、幕が開く前に押彦さん、武彦さんが客席に降りてくださっても残念ながらマイクなしではほぼ聞き取れず。何おっしゃってたんだろうな。

歌舞伎を観るのは初めてで、伝統芸能ということで気後れしていた面はあった。実際に観てみると、江戸のエンターテイメントなんだなと腑に落ちた。現代人には少し言葉が難しくても、ストーリーも演出も、エンタメだった。なんなら、ストーリーはほかの2.5次元よりわかりやすい。
だってこれまでに、刀剣乱舞であんなふうに恋愛を見せてくれたメディアミックスあったか?*1あれは男性役者が女性も演じる歌舞伎ならではだったのではないか。そして同時にあの恋愛要素の使い方は、エンタメのお約束として足した、だった。
それに親子の愛や武士の精神、どれも江戸の庶民のみんな、好きでしょ?という要素。
さらには回転する舞台や階段状の装置の上でのアクロバティックな殺陣。ドキドキ!ワクワク!盛りだくさん!庶民のお楽しみ!!間違いなく、歌舞伎に(勝手に)感じていたハードルは下がった。今後興味のある演目があったらまたチャレンジしてみようかなと思うので、今回の演目でそういう層を一人増やすことに成功している。

座席も、正面や花道が見えないという残念さはあったものの、本当はあまり見えないはずの裏側の様子が見えたり、俯瞰できておもしろかった。あと実は、開演前や幕間にほかの観客のみなさんを見るのも楽しかった。とはいえやっぱりちゃんと見せ場が見たいので、千秋楽配信は買おうかなという気持ち。*2……本当は、配信なんてないだろうから、と現地のチケットを入手したというところはあったのだけど、歌舞伎っていつも配信があるのかしら。

演目中は、小烏丸の妖艶さに目を引かれた。紅梅姫(仕方ないのだけれど後半に出番がなくて寂しい)といい、女形の方の色気よ……。*3
あと松永弾正役の中村梅玉さんの、さすがの貫禄。実は出番はそれほど多くなかったのに、あの存在感の大きさ。

それから、琵琶の奏者が女性の方で、かっこよかったな。ほかの場面の唄でもこの女性の声だからこその雰囲気もあって、これは現代の歌舞伎だからこそなんだろうと思いながら味わった。

今でこそ光の演出があったりワイヤーアクションがあったり、あとはマイクなんかもあるわけだけれど、かつての歌舞伎はどんな感じだったのだろうな。突然花道にせり上がってきた異界の者はどう見えたのだろう。

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curtain-call

 

刀剣博物館「日本刀 記録の系譜 -記録の歴史と記録されたモノたち- 」

最終日、せっかくなら帰る前にもう一ヶ所行きたいと話したところ、彼(今回同行していない)におすすめされたので。特に審神者ではないのだけれど、過去に2度ほど行ったよ、とのこと。

見事に晴れ渡って、予想最高気温は36℃。電車は隅田川の上を走った。両国国技館前を通り過ぎ、江戸東京博物館も改修が済んだら行きたいなと思いながら旧安田庭園へ。横綱1丁目かと思ったら横網1丁目だった。

池の向こうにスカイツリーが見えた。押上のあたり、ほぼ海抜0mだそうで、普段はあのてっぺんかその上で暮らしているんだなと眺めた。

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刀剣博物館は海外からのお客さんが多くて驚いた。みんなじっくりとケースの中を覗き込んでいる。

Sukehiro

展示は刀剣の記録についてで、押形をあんなにたくさん、じっくり見たのは初めてだった。今でも写真より刃文がわかりやすいから押形の技法も使われるのだとか。写真やレーザー等、現代の技術とそれぞれの特徴から使い分けながら、少しでも詳しい記録を残そうという情熱がすごい。

個人的には手描きの刀剣の断面の組織図が興味深かった。

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東京のこと

大学時代は東京に住んでいた。それも新宿区内に。そこであまり良い思い出がないことによるものか、東京がどうにも苦手だ。

東京は自由で、無関心で、ときどき優しく、怖い街だと思っている。

東京の良いところは、少し待てば電車が来て、簡単に美術館にも博物館にも行けて、伝統芸能もすぐ見ることができる、そういう選択肢の多いところ。怖いところのひとつは、動かずにそういうものに出会わずに、ほかの何にも触れずに、すり減っていくのも簡単なところ。

お出かけへの苦手意識が強いので、つい「いかに早く家へ帰れるか」という気分で、無理にでも日帰りしたこともあったけれど、少し滞在時間を延ばしてあちこち行ってみるのはいいなと思った。

とはいえ、やはり東京は住むより遊びに行くところだ。暑いし。田舎に帰って21℃の夜風を浴びて、やっと息ができた気がした。

ginza

*1:全部追えているわけではないので把握していないかもしれない。

*2:下書きしてから公開するまでに購入しました。千秋楽は7月27日です。

*3:小烏丸はもちろん男士だが、河合雪之丞さんが女形を多く演じられている。旧芸名が市川春猿さんと知って、あああの方か!となった。

お出かけ苦手勢の酷暑東京旅行記①:到着までと着物のはなし

まあ家から出ないのだ。

お出かけ体力が全くなく、土日の二日間で宿泊しての遠出なんて、翌月曜日が休みでない限りできない。家から離れる距離×時間に比例して疲弊する。さらに同行者がいれば×人数である(変数が多すぎる)。そんな人間が酷暑の東京に二泊三日で出かけ、なおかつ着物を着たときの記録となる。自分用の備忘録の面が強いので人の役には立たないと思いつつ、「それほど着慣れていない人が真夏に着物を着て出かけた事例」を集めたい人はきっといるはずと思って……。

Why

長く刀剣乱舞をプレイしている。この8年間、ログインしなかったのは(ほぼ)海外旅行に行っていた期間だけだ。*1アニメは一応全部見ていて、いわゆる2.5次元(ミュージカルや舞台)は、抵抗はないがあまりしっかりと見たことはない。*2

着物は10年ほど前から、一時は月に一度ほど着ていたが、そもそも上述のとおりお出かけ嫌いのためにさほど着る機会を重ねていない。そして、着てもいつも県内自家用車移動のみで遠出しての自装は経験なし。特にここ数年は時勢のせいであまり着ていなかったが、これからまたたくさん着たいと思っているところ。

着物に興味を持つと自然と伝統芸能も目に入りやすくなる。そこにとうらぶ歌舞伎である。真夏の東京に怯んだものの、とりあえずゲーム先行を申し込んだら当たったので腹を括った。

Who

こんな旅行に誘える友達などいないので一人旅である。どんなに仲が良い友達も恋人も、24時間一緒だと疲れてくるので一人の方が良いというのもある。

When

7月の三連休、金曜日に仕事を早退して東京へ向かい、土曜日に観劇して、日曜日に帰り、月曜日は一日中寝ているという予定を組んだ。開演は16時30分だが、三連休なのもあるので移動時間に余裕を見たいし、着付けも都度忘れるので時間がかかることを思うと当日移動は無理と判断した。

直前まで幾度となく天気予報を確認した。梅雨の最中、雨も怖いが暑さも怖い。もし土砂降りの予報なら着物はさすがにあきらめるのか、もし猛烈に暑くても着物を着るのか。結局、土曜日は曇りで最高気温32℃ほどの予報となったので、予定通りに土曜日は着物と決めた。

なお、私が普段過ごしているのは田舎の山の上である。日中は強い紫外線が降り注ぐが、朝晩は涼しい。三連休直前には最高気温が25℃を下回り、ますます東京の暑さへの恐怖を募らせた。

What

何を持って行ったらよいものか。お出かけ経験値が低いので、あれもこれもと荷物が多くなる。やっぱりいらないのでは、と出発前の車の中で抜いたものもあった。次の機会までにパッキング術を学びたい。

  • 着物(一式)、履き物
    初日は仕事から直行なのと、着物での長時間移動にはまだ不安があるので和服は中日のみ。となると履き物も持って行く必要があるので荷物はより増える。
    もちろん和洋ミックスでパンプスやサンダル、というのも良いのだけれど、私はあまり似合わないし、せっかくの歌舞伎、フル和装でいきたい。
    何を着たかは後述。
  • バッグ
    キャリー+通勤バッグに加え、着物のとき用のかごバッグを。通勤バッグが着物に合うか、着物に合うバッグをその日の通勤バッグにすればよかったのだけれど、ちょっとうまくやれなかったので。こうして荷物が増えるのである。
  • ハウスオブローゼ ミントリープ クール ボディシート
    東京の暑さが怖くて……たしかTwitterのフォロワーさんがいいと言っていた気がすると思って用意した。www.hor.jp

東京に着きました

到着は夜だが、昼のように暑いし、昼のように人が歩いている。
宿をとったのが新橋だから、なおさらそう感じたのかもしれない。

着物を着る

翌朝、曇り、予想最高気温32℃の東京。用意したのはこんな感じ。

  • 着物
    ポリエステルの薄物。リサイクルなので素性はわからないけれど、透け感は少な目でセオαかなと思っている。
    よくポリは暑いというけれど、ほかに持っている夏物はみな浴衣で、綿や綿麻に比べて汗を吸い込みにくいことが旅先では良さそうだと思ってこれに。正解だったと思う。
  • 麻の名古屋帯
    麻の八寸帯、ハリがあって薄くて、これもとても軽い。そして濡れても大丈夫。半幅帯の方が良いかとも考えたが、むしろこの帯が一番涼しかったのでこれにした。これもリサイクルなのだけれど、ちょっと垂れが長めの作り、かつ普段と逆に巻きたい柄をしているので事前に数回練習をしておいた。
    座席は最後列だったので多少背中にボリュームが出ても大丈夫そうだったけれど、帯枕のひもを省きたくて銀座結びに。知人に聞いた「背中にタオルを丸めて入れて、座っている間は抜いておき、立ったら戻して形を整える」という技を実践したものの、麻の帯で3時間も座るとさすがにぺちゃんこの形が記憶されてしまって、帰り道はちょっと寂しい形になっていた。
  • 草履
    菱屋カレンブロッソのカフェ草履。本当はコルクの下駄が軽くて足にもなじんでいるのだけれど、観劇なので草履に。多少の雨にも耐えられる。
  • 着物スリップ
    高島ちぢみの襟付き着物スリップ。長襦袢肌襦袢裾除けを兼ねて着るものを減らす作戦。腰のあたりにタックがあったりとちょっと癖がある形をしていて、私はひもを使うよりコーリンベルトを使った方が着やすい。着物の透け感があまりないからこれ一枚で着られたけれど、もっと透けるようなら難しいかも。
  • 下着
    フェリシモのフラットブラが着物界隈では和装時に使えると有名(たぶん)なのだけれど、以前売っていたそのブラキャミ版を着た。ブラだともう一枚キャミソールなり肌襦袢なりを着る必要が出るから、ここでもとにかく着るものを減らそうとしている。ただ、キャミソールだとあまり脇の汗はとってくれないので、ブラ+脇まで覆うもの(エアリズムとか)の方がいいという人もいそう。
  • 足袋、ひも類
    いつもどおりのものを。本当は麻の足袋とか用意しようかと考えたけれど、結局いつものストレッチ足袋で。それほど暑さは感じなかった。
  • 帯締め帯揚
    シルバーの細い帯締めと、絽の帯揚げ。夏物の帯揚げはこれ一枚しかないのでほかにもほしいな。帯締めは特に夏物ではないけれど、冷たい感じが夏と冬に似合うので。
  • 補正
    さぼりました。

普段と勝手の違うホテルの部屋での着付けは、ちょっとした不便もありつつも、全身鏡と洗面の鏡が向き合う配置が便利だったりして思ったよりはスムーズに進んだ。とりあえずエアコンをしっかり効かせて、ミントリープのボディシートで全身を拭いてから着付けをしたので、この時点での汗は最小限。ちょっと帯結びが小さくなってしまったり、襟合わせに反省はあったものの想定よりはずっと良くできたと思っている。

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このあと一日過ごして宿に帰ったら、着物スリップと下着、スリップに使った伊達締めは汗でぐっしょりだった。一晩干しても湿り気が残っているくらい。ポリの着物はさらさらだったので、浴衣にしなくてよかったと思った。綿だったら着物も汗を吸ってずっしりとしてそうだ。ただ、ポリのふわふわ感で着付けが崩れやすかった面もあったので良し悪しかもしれない。
東京は鏡やガラスが至る所にあって軽い手直しが都度できたので、ちょっと不安な着付けで歩くときには便利だなと思う。まあ疲れ切って宿のエレベーターの鏡を見たらもう、襟なんかぱかぱかでしたけれど。

暑かったかどうかというと、それはもちろん暑かったけれど、たぶん洋服でも同じだったので気分の上がる方を選んで良かったと思っている。とはいえ翌日の、かんかん照り最高気温36℃の日だったらちょっと、着物を着る勇気は出なかったかもしれない……。ほどほどに曇っていて、熱が籠ってはいるけれど上がりきらない気温だったことが功を奏した。

 

観光に出かけるまででこんなに長くなってしまったので、一旦区切って、行った場所の感想はまた②で。

*1:気づいたら審神者レベルが350になっていた。

*2:無料とか割引で配信されているときにざっと見たことがあるくらいで、最新までは追えていない。一度だけ、地元開催があったので試しにゲーム先行に申し込んだら当たり、現地で見たことがある。